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数字で導く経営のプロ:資金調達は作る時間を買う仕事
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数字で導く経営のプロ:資金調達は作る時間を買う仕事

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EEG Editorial

Content Team

資金調達は作る時間を買う仕事。 資金調達という言葉には、どこか派手な響きがある。大きな会議室、きれいな資料、投資家の前でのピッチ、何億円という数字。そういう場面を思い浮かべる人も多いと思う。 でも、ぼくは資金調達を、もっと地味で現実的な仕事として見ている。 資金調達は、作った本人がサービスを磨き切るための時間を買う仕事だ。 EEGでは、7割がサービスをゼロからリリースまで作れるエンジニアで、3割が…

資金調達は作る時間を買う仕事。

資金調達という言葉には、どこか派手な響きがある。大きな会議室、きれいな資料、投資家の前でのピッチ、何億円という数字。そういう場面を思い浮かべる人も多いと思う。

でも、ぼくは資金調達を、もっと地味で現実的な仕事として見ている。

資金調達は、作った本人がサービスを磨き切るための時間を買う仕事だ。

EEGでは、7割がサービスをゼロからリリースまで作れるエンジニアで、3割がセールス、マーケター、UI/UXデザイナー、資金調達、経営のプロという構想を持っている。7割が作りまくり、3割が売れる形、広がる形、使われる形、資金が集まる形へ磨いて世に出す。

その3割の中で、資金調達と経営のプロが担う役割は、とても重い。

お金は、夢ではなく時間に変える

事業を作るとき、時間はすぐになくなる。

最初のMVPを出す。顧客に見せる。反応を見る。機能を削る。価格を直す。オンボーディングを変える。営業資料を作る。LPを差し替える。問い合わせ対応をする。使われていない機能を捨てる。

この一つひとつには、全部時間がかかる。

しかも、その時間は売上が安定する前に必要になる。まだ十分に儲かっていない段階で、いちばん作り直さなければならない。まだ事業として弱い段階で、いちばん顧客の声を聞きに行かなければならない。

ここで資金が尽きると、サービスは磨かれる前に止まる。

だから資金調達は、夢を大きく語るためだけの仕事ではない。作った本人が、あと三か月、あと半年、あと一年、ユーザーに向き合いながら改善できる時間を確保する仕事だ。

時間があれば必ず成功するわけではない。

でも、時間がなければ、検証の前に終わる。

作る人の集中を守る

作った本人が主役である、という話をすると、資金調達や経営は脇役に見えるかもしれない。

それは違う。

主役を主役のまま立たせるには、舞台を支える人が必要だ。資金繰りが不安定なままでは、作る人は集中できない。毎月の固定費、外注費、広告費、サーバー費、採用費、回収までの期間。そういう数字が頭の中を占領すると、サービスの芯を見る余白がなくなる。

経営のプロは、その不安を数字に分解する。

あと何か月走れるのか。どの機能に時間を使うべきか。どの顧客セグメントの反応を優先すべきか。粗利は残るのか。CACは上がりすぎていないか。LTVは期待できるのか。継続率は、作る側の手応えと一致しているのか。

こういう問いを持ち込むことで、作る人の情熱は、ただの根性論ではなくなる。

作りたいものを作るだけではなく、続く事業へ近づいていく。

7割が作りまくる会社に、なぜ3割が必要なのか

7割のエンジニアが作りまくる会社は、強い。

AIを使い、ゼロから形にし、リリースまで持っていける人が多いほど、挑戦できる数は増える。アイデアを会議で眠らせるのではなく、実際に触れるものとして世に出せる。

ただし、作る数が増えるほど、判断も増える。

どれを伸ばすのか。どれを止めるのか。どこに営業をかけるのか。どの市場の言葉で語るのか。いくらまで広告費をかけるのか。どのタイミングで資金を入れるのか。

この判断を、作る人の気分だけで決めてはいけない。

作った本人の熱を尊重しながら、数字で現実を見る人が必要になる。資金調達と経営のプロは、作る人のアイデアを否定するためにいるのではない。成功確率の高い形へ、限られた時間と資金を配るためにいる。

経営は気合いではない。

限られた時間、資金、人材をどこへ配るかの技術だ。

6は、成功確率を上げる仕事への報酬である

EEGで考えている利益配分は、11がエンジニア、6がプロフェッショナル、3がEEGだ。

11は、作った本人が最後まで名前と責任を持つことへの報酬だ。ゼロから作り、リリースし、使われ方を見て、改善し続ける。その主体性を報酬面でも守りたい。

一方で、6のプロフェッショナルも、ただの手伝いではない。

資金、数字、経営判断で、サービスを成功確率の高い事業へ導く仕事への報酬だ。資金調達のプロが投資家との対話を設計する。経営のプロが粗利、継続率、CAC、LTV、資金繰りを見る。セールスが現場の温度を持ち帰る。マーケターが需要の兆しを拾う。UI/UXデザイナーが使われる形へ整える。

この6があるから、プロも本気で成果に向き合える。

主役を奪うのではなく、主役が勝てる条件を作る。その仕事に、きちんと報酬があるべきだと思っている。

主役を支える経営を作りたい

AI時代は、作る速度が上がった。

だからこそ、作ることだけで勝てるわけではなくなった。速く作れる人は増える。そこから先、どれだけユーザーに向き合い、どれだけ数字を見て、どれだけ作り直せるかが勝負になる。

資金調達は、その時間を買う。

経営は、その時間の使い方を決める。

そして作った本人は、その時間の中でサービスを磨き切る。

EEG = Engineers’ Ego Guild。

日本語の芯は、エンジニアの矜持を取り戻すギルドだ。

その矜持は、作る人だけでは守れない。作る人を主役に置いたまま、売る人、広げる人、磨く人、資金と数字を見る人が集まって、やっと事業になる。

ぼくは、作った本人から主役を奪う資金調達ではなく、作った本人が前に立ち続けるための資金調達と経営を作りたい。

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